カンジダ治療の有効成分クロトリマゾールを知る

クロトリマゾールはカンジダの治療に使われる薬です。
この薬はイミダゾール系の抗真菌薬で、カンジダ治療薬のクリームや外用液などに有効成分として含まれています。
同じく抗真菌薬であるアリルアミン系のテルビナフィンとともに、カンジダを治療するさいの代表的な薬となっています。

クロトリマゾールは、カンジダ症が発生している部分の真菌を死滅させることで、治療効果を発揮します。
真菌というのはいわゆるかびの仲間です。
クロトリマゾールを使用すると、真菌の細胞壁をだんだんに薄くすることによって、真菌の細胞死を早めることになります。
製品としてはクリームタイプのもののほか、外用液やトローチ、膣錠などいくつかのタイプが販売されています。

クリームタイプのものや外用液は、1日2回~3回くらい患部に直接塗布することで使用します。
治療にかかる期間は、症状の程度や発症している場所によっても異なりますが、だいたい2週間~8週間くらいです。
外用薬であるため副作用などはあまりありませんが、人によってはしみたりかぶれなどを起こすこともあります。

また、トローチは口のなかにできる口腔カンジダ症を治療するさいに使われます。
使用方法としては、1日5回3時間~4時間ごとになめて使用します。
治療にかかる期間はだいたい2週間くらいです。
こちらも副作用はあまりありませんが、まれに吐き気や嘔吐、腹痛などの症状を起こすことがあります。

クロトリマゾールの膣錠は、外陰部や膣内にできたカンジダを治療するために、直接挿入して使用することになります。
こちらは、1日1回1錠を腟内深部に挿入します。
治療にかかる期間は1週間ほどですが、症状によってはそれより長くかかる場合もあります。
膣錠の副作用としては、尿の量が多くなったり、陰部の刺激感や発疹などが生じる場合があります。

クロトリマゾールの外用薬は、子供も大人と同じように使用することができます。
しかし、トローチタイプのものは子供への安全性が確立されていないので、慎重に使用する必要があります。
また、妊産婦もとくにトローチタイプのものは血中濃度が高くなりやすいため慎重に使用したほうが良いとされています。

もう一つ、ラミシールという治療薬

ラミシールもカンジダの治療に使用される薬です。
こちらはアリルアミン系の抗真菌薬であり、テルビナフィン塩酸塩が有効成分となっています。
ラミシールの製品としては、クリームタイプや外用液のほか、スプレータイプのものや経口で使用する内服薬タイプのものもあります。

テルビナフィンは、患部にとどいた後真菌の細胞内にあるスクアレンの代謝酵素を阻害します。
そうすると真菌内にスクアレンが蓄積されていくことになり、結果として真菌の細胞を破壊することになります。
テルビナフィンは真菌の細胞に働きかける作用が強いため、ほかの薬と比べると少ない量で高い効果が得られるという特徴があります。

ラミシールの内服薬タイプの服用方法としては、1日に1回テルビナフィンとして125ミリグラムのものを食後に飲むようにします。
なお、年齢や症状によっては服用量が増減する場合もあります。
ラミシールには若干副作用があるため、使用する場合にはきちんと服用方法や服用量を守ることが大切です。

主な副作用としては、下痢や腹痛・胃部不快感といった胃腸症状が現れることがあります。
また、めまいや頭痛、食欲不振などの症状が出ることもあります。
まれなケースですが、ショック症状やアナフィラキシーなどを起こす場合もあるので、持病やアレルギーなどのある人は慎重に使用するようにしてください。

クリームタイプのものや外用液、スプレータイプのものは、患部に直接塗布したり吹きかけたりすることで使用します。
使用回数は1日1回でよく、作用時間が長いのが特徴となっています。
副作用はあまりありませんが、場合によってはかゆみや発疹・発赤などの症状が出ることがあります。
とくに皮膚の弱い人は、ラミシールの外用薬を使用するさいには注意が必要です。